藤原緋晴(TW2)のカオスブログです
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年明けちゃったぜ、相棒。
まあ、しょうがない。
クリスマス…その時、鼻眼鏡が動いた!
ではなく。
寂しい二人のクリスマスSSをリレー形式で書いてみました。
…………orz
――――――――――――――――――――――
世間は、クリスマス一色に染まっている。
サンタクロースの存在をいつまで信じていたか、などという野暮なことはこの際聞かずにおこう。
折しも今日は12月24日、クリスマスイブなのである。
クリスマスで1番ワクワクする理由は何だろう。
そう考えてまず初めに、『恋人同士の熱い夜』だなんてロマンのロの字も連想できないのが、この二人。
若菜英士と藤原緋晴なのである。
二人とも高校三年生にもなってどういうことだ、と本人達なりに微妙に気にしてはいる。
だが如何せん熱い夜を過ごすのは一人では無理なわけで…。
「英士…いつ来てもお前の部屋は凄いと思う…色んな意味で」
「あっは、よせよ…照れるだろ」
「褒めてねぇよ」
現在時刻は22時を少し回った所である。
本来ならば独り者なら独り者らしく学生用のパーティーだか催し物だかに参加していてもいいものだが。
『面倒臭い』と、緋晴が一蹴してしまったのと英士もたいして興味がなかったせいで、参加せず仕舞い。
ここで出会いの一つでも求めるべきだろ?と、自分でもわかっているが、虚しいので二人ともそのことには触れないようにしていた。
「こんな、至る所に馬のぬいぐるみと鼻眼鏡が飾ってある部屋は他にはないと思うんだぜ…」
ファンシー代表の馬のぬいぐるみとカオス代表の鼻眼鏡が激闘を繰り広げているように見える。
さすがの緋晴も顔がやや引き攣っていた。
だがしかし、鼻メガネ愛好会団員としての意地もあるため『気味が悪い』の一言だけは口には出さない。
心を落ち着けるため、懸命に馬のぬいぐるみだけを見るように努力している。
「そうかー?慣れたら天国だって」
そりゃ、お前にとってはな。
異様な雰囲気に押され気味の緋晴はツッコミのタイミングを逃してしまい、目を逸らしながらここに来る途中コンビニで買ってきたジンジャーエールを飲み続ける。
これがビールとかならまだ格好がつくのだが、彼らはまだ学生。
NGをわざわざ犯すような気にもなれないため、未成年らしくジュースを飲むだけだ。
「……しかし、暇だな」
「うん?…まぁ、ね…」
壁際のシングルベットの上にごろ寝しながら雑誌を読んでいる英士が相槌を返してくる。
緋晴は緋晴で床に直接クッションを置きその上に体育座りしながらテレビから視線を動かさない。
何なんだ、この倦怠期の夫婦のような状態は。
しかし残念ながらツッコミ役が不在。
そして二人とも我関せずだった。
そのまま何事もなく時間は過ぎていく。
…………と、そういう訳には行かないのである。
何かしなくては、そうだ『鼻メガネ愛好会として』。
皆さん思い出して見てください。
子供がクリスマスを1番楽しみにする理由。
それは綺麗なイルミネーションでもなく巨大なツリーを見ることでもない。
そう、プレゼントを貰うことなのだ。
実際、最近の子供さんでサンタクロースの存在を信じている子はかなり希少価値なんではなかろうか。
今は毎年どんなプレゼントが欲しいか親に交渉することも珍しくないはず。
そんな夢のない。
本当に夢のない。
そんなクリスマスがあっていいのか、と。
そこで彼らは考えた、『俺達がサンタクロースになろう』と。
ぶっちゃけ本当に煙突からお邪魔したら通報ものだが、煙突がある家など今時ある方が珍しい。
配る方法はまた後ほど考えることにし、二人はまず準備に取り掛かることにした。
「おお、意外と似合う似合う」
バシバシと叩かれた背中が痛かったが我慢することにし、緋晴は銀フレームのなかなかお洒落な鼻眼鏡を装着する。
「所で」
「何?」
「何故、サンタクロースの衣装を英士が持ってるんだ…それも二着」
同じくサンタクロースの衣装に身を包んだ英士が金フレームの鼻眼鏡を掛ける様子を眺めながら疑問を口に出す。
その直後、ピキッと英士の動きが停止した。
「………………まぁ、気にするなよ悪友!」
「………………そうか」
ぐっと親指を立てつつ笑顔ではあったが、目は微妙に笑っていない。
その辺りの深い部分に触れると危険かもしれない、と緋晴は判断し追求を打ち切ることにした。
「所で…」
と、今度は英士が口を開く。
「何だ?」
「お前何やってんの…」
英士は緋晴の手元を見つめながら呆れた顔をしている。
「何って…プレゼントを袋詰めに…」
質問の意味がよくわからない、と緋晴は英士を見た。
緋晴がしているのは言葉の通り、プレゼントを袋に詰める作業だ。
だが、しかしいつまで経っても終わらない。
なんでだろう…と、やっと疑問に思い始めていた所だったのだ。
英士の指が、ちょいちょいと袋を指差している。
「袋の後ろ側」
「………………何で」
袋を持ち上げた瞬間にプレゼントが雪崩の様に床に散らばる。
そこには穴が開いていた。
紛うことなき穴が。
「何で穴が開いた袋を渡すんだ」
「すまん、間違えて渡したんだ」
気付かなかった自分を棚に上げつつ。
ちなみに今現在の緋晴の心境を表すならばコレ → orz
それはさて置き。
ようやく袋詰めが終了し、時刻は深夜1時。
いよいよサンタクロースになる時がきたのだ。
窓の外には、煌びやかなイルミネーション。
………そして、雪。
雪。
玄関のドアを開けた瞬間、二人の動きは停止した。
――――――――――――――――――――――
は、背後です(ぶるぶる)
お疲れ様でした。
続きは英士くん背後さんにバトンターッチ!!(投げた
がんばれ~!
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Re:おめでとう
もれなく達也もカオスの一員だということを忘れないで頂きたい。
……何?冗談じゃない、だと?
………それこそ冗談だな、まあ…遠慮するなよ(にやり)
……何?冗談じゃない、だと?
………それこそ冗談だな、まあ…遠慮するなよ(にやり)